世界経済見通し 成長率予測を下方修正 IMF
IMF(=国際通貨基金)は26日、最新の世界経済見通しを発表し、ことしの世界全体の成長率の予測を3.2%とし、4月時点から0.4ポイント下方修正しました。
ことし2022年の世界全体の経済成長率は、前回4月に3.6%だった予測が0.4ポイント引き下げられ、3.2%に下方修正されています。
国別では、アメリカが1.4ポイント、中国が1.1ポイント、それぞれマイナスとなっていて、IMFは、アメリカでは、記録的なインフレによる購買力の低下、中国では、新型コロナウイルスを抑え込む「ゼロコロナ」政策に伴うロックダウンなどが主な要因だとしています。
IMFは、また、2023年の経済成長率の見通しも4月時点の3.6%から2.9%に下方修正しています。
世界経済は、新型コロナウイルスの拡大による落ち込みから去年一時的に回復していましたが、再び停滞し始めています。