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中国 日本人死刑囚に死刑執行

2015年7月17日 16:00

 中国広東省で先月下旬、60代の日本人死刑囚に死刑が執行されたことがわかった。中国での日本人の死刑執行は、日中国交正常化以降、6人目となる。

 在広州日本総領事館などによると、死刑が執行されたのは60代の男で、先月23日午前、広東省の裁判所から領事館に死刑執行を伝える連絡が入った。この死刑囚は、2010年に広東省の珠海で覚せい剤の売買に関わったとして逮捕され、裁判で死刑判決が確定していた。

 関係者によると、執行前の先月中旬、中国側から日本側に対し「近く執行する」と連絡があり、北京の日本大使館では中国外務省に対し、「高い関心がある」という考えを伝えていた。これに対し、中国側からは「留意するが、中国側の法律に基づいて対処する」と回答があったという。

 中国での日本人の死刑執行は、1972年の国交正常化以降、6人目で、現在、中国国内には日本人の死刑囚がさらに1人いるという。