共同声明、名指しせず南シナ「深刻に懸念」
4日にマレーシアで行われたASEAN(=東南アジア諸国連合)外相会議の共同声明が、2日後の6日深夜に発表された。中国が急ピッチで埋め立てを進める南シナ海問題について、中国と名指しせず「引き続き深刻に懸念している」と言及している。
声明の草案では当初、去年の声明から盛り込まれている「深刻な」という表現を使用していなかった。中国と島の領有権を争うフィリピンやベトナムと、経済的な結びつきが強く中国への配慮を見せる国との間で、表現をめぐる激しい駆け引きがあったことがうかがえる。