コロンビア、反政府ゲリラ組織と和平合意へ
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南米コロンビアのサントス大統領は23日、半世紀以上にわたり戦闘を続けてきた反政府ゲリラ組織のFARC(=コロンビア革命軍)と今後6か月以内に和平合意に達すると発表した。
FARCはコロンビアを中心に麻薬密売や誘拐などを行う左翼ゲリラ組織で、1960年代からコロンビア政府との間で戦闘を続けている。ロイター通信によると、これまでに約22万人が殺害され、数百万人が住む場所を失った。
こうした中、コロンビアのサントス大統領は23日、交渉を行っていたキューバのハバナで会見を行い、今後6か月以内にFARCとの間で和平合意に達すると発表。元戦闘員を審理する特別法廷を設置することや、和平合意後、FARCが60日以内に武装解除することなどで今回、合意したと明らかにした。
コロンビア政府は2012年からFARCと和平交渉を行っていて、これまでに反政府派の政治参加や麻薬取引の取り締まりなどで部分合意していた。最終的な和平合意が実現すれば、半世紀以上にわたった武力紛争が終結することになる。