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米で訴訟、仏で検査へ…VW不正の影響拡大

2015年9月25日 6:53
米で訴訟、仏で検査へ…VW不正の影響拡大

 ドイツの自動車メーカー、フォルクスワーゲンがアメリカでディーゼル車の排ガス規制を不正に逃れていた問題で、影響が各地に広がっている。

 この問題は、フォルクスワーゲンがアメリカで排ガス規制を逃れるため、ディーゼル車に検査の時だけ有害物質の排出量を少なくする不正なソフトを搭載していたもの。フォルクスワーゲンは世界で約1100万台が不正の対象となる可能性があるとしている。

 アメリカ国内では複数の州でフォルクスワーゲンのディーゼル車を購入した人が相次いで損害賠償を求めて訴えを起こすなど、訴訟の動きが広がっている。

 一方、ドイツのドブリント運輸相は24日、フォルクスワーゲンがヨーロッパでも同様の不正を行っていたことを認めたと明らかにした。こうした事態を受け、今後、他のメーカーについても排ガス規制の検査を行う方針。

 またフランスのロワイヤル環境相も、無作為に選んだ車100台の排ガス検査を行う方針を明らかにするなど影響が広がっている。