VW不正発覚響く ダウ平均179ドル安
22日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、ドイツの大手自動車メーカー「フォルクスワーゲン」の不正発覚が響いて、ダウ平均株価は170ドル以上大幅に値を下げている。
22日のニューヨーク株式市場で、ダウ平均株価は前日の終値から179ドル72セント下げて1万6330ドル47セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も72.23ポイント下がって4756.72で終えた。
この日はフォルクスワーゲンの排ガス規制逃れの問題が響いた。ヨーロッパはもちろん、アメリカの自動車メーカーにも影響が及ぶことへの不安が広がり、自動車メーカーや部品メーカーの売り注文が相次いだ。
さらにこの日はいくつかの懸念材料があり、中国の景気減速への根強い警戒感があった他、発表された9月の製造業景況指数の内容が思わしくなかったことも売り注文につながった。
市場関係者は「フォルクスワーゲンの問題は当面、株価を大きく揺るがす可能性があり、アメリカ当局の対応に注目している」と話している。