FIFA本部を捜索 会長への捜査開始
スイスの検察当局は25日、FIFA(=国際サッカー連盟)のブラッター会長について、「不正経理」もしくは「背任」の疑いで捜査を始め、FIFA本部を家宅捜索した。
検察当局によると、ブラッター会長は10年前に、FIFAにとって不利益な契約を結んだり、欧州サッカー連盟(=UEFA)のプラティニ会長に日本円にして約2億5000万円の不当な支払いを行ったりした「不正経理」もしくは「背任」の疑いがあるという。
検察は25日、FIFA本部の家宅捜索を行い、ブラッター会長の執務室から資料を押収した。また、ブラッター会長から事情聴取を行ったという。
FIFAをめぐっては、今年、現職の幹部らが収賄罪で起訴されるなど、金権体質が問題視されていて、ブラッター会長自身の関与が焦点となっている。