ノーベル生理学・医学賞 大村智氏ら3人に
今年のノーベル生理学・医学賞が日本時間5日夕方に発表され、北里大学の大村智特別栄誉教授ら3人の受賞が決まった。
受賞が決まったのは、北里大学の大村智特別栄誉教授、アメリカのドゥルー大学のウイリアム・キャンベル氏、中国のト・ユウユウ氏の3人。大村教授とキャンベル氏は、微生物に由来する有機化合物を多数、発見し、河川盲目症やフィラリアなど、寄生虫によって引き起こされる病気の治療薬を開発した。
選考にあたったスウェーデンのカロリンスカ研究所は、選考理由について「毎年、何億人もが苦しんでいる病気と闘う手段を人類に与えた。人類の健康への貢献は計り知れない」などとしている。
大村教授は1935年生まれの80歳。山梨県韮崎市出身で、東京理科大学大学院を卒業後、北里研究所に入所した。これで日本のノーベル賞受賞者は23人目で、生理学・医学賞は1987年の利根川進さん、2012年の山中伸弥さんについで3人目。