日露外務次官級協議再開も…交渉難航
日本とロシアの外務次官級協議が8日、モスクワで行われ、平和条約の締結交渉が再開された。しかし、プーチン大統領の年内の日本訪問が調整される中、領土をめぐる議論は難航したとみられる。
北方領土問題を含む平和条約交渉に限定した外務次官級協議は約1年8か月ぶりで、日本からは杉山外務審議官が、ロシアからはモルグロフ外務次官が出席した。協議は約7時間続いたが、領土問題をめぐる双方の主張は平行線をたどったとみられ、終了後、杉山外務審議官は、交渉は難航したとの認識を示した。
杉山外務審議官「お互いの立場もありますから、(協議で)非常に厳しい側面があったことは否定できない」
日本は、プーチン大統領の訪日実現に向け、領土問題を前進させる糸口を見いだしたい考えだが、目標としていた年内の訪日は困難な情勢。