米法人社長「組織ぐるみ」否定 VW不正
ドイツの自動車メーカー・フォルクスワーゲンが不正に排ガス検査を逃れていた問題で、アメリカ議会では8日、公聴会が開かれ、アメリカ法人の社長が謝罪する一方、会社の幹部は不正に関与していないと強調した。
ホルン社長「排ガス試験のために不正なソフトウエアを使用したことを、心から謝罪したい」
アメリカ法人のホルン社長は、会社は完全な責任を負い、当局と協力して再発防止に取り組むと訴えた。一方で、不正はドイツにいる「数人のエンジニアによるもの」だとして、ソフトの搭載が組織ぐるみではないことを強調した。
ホルン社長「不正ソフトの搭載は会社の決定ではない。役員会も監査役会も、これを承認してはいない」
約50万台に上るアメリカでの対象車の改修には、最低でも1年から2年かかるとの見通しを示している。
一方、アメリカ環境保護局の幹部は、司法当局と進めている調査の詳細は明らかにしなかったが、責任者や会社を刑事訴追する可能性はあるとの見通しを示した。