公聴会会場で反対デモ 安保法案攻防ヤマ場
安全保障関連法案の審議が最大のヤマ場を迎えている。与党側が16日、17日の採決を視野に入れ緊迫感が高まる中、参議院の特別委員会は横浜市で地方公聴会を行い、有識者らが法案に対する賛成・反対意見を述べた。
前海上自衛隊呉地方総監海将・伊藤俊幸氏「現在議論になっている平和安全法制は、この抑止力をさらに強化し、現状を変更しようとする他国の意志をくじくための法律だということです」
専修大学教授・広渡清吾氏「現在の民意に耳を傾けることこそ、政治家の責務であり、安保法案の強行は民意を無視し、民主主義、国民主権に背くものです」
一方、会場周辺では法案に反対する人々が抗議活動を行っており、現場には大勢の警察官が配備されている。
与党側は地方公聴会のあと、締めくくりの質疑を行うとしているが、民主党などは委員会室の前にバリケードをつくるなど物理的抵抗も辞さない構え。法案に反対する野党各党は幹事長らが会談し、このあと党首会談を開いて、安倍内閣不信任決議案の扱いなどを協議することを決めた。