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2歳児も犠牲…イスラエル、ガザ地区を空爆

2015年10月12日 0:33

 イスラエル軍は11日、パレスチナ自治区のガザ地区を空爆し、幼い子供とその母親が死亡した。聖地をめぐる対立に端を発したパレスチナとイスラエルの衝突は悪化の一途をたどっている。

 イスラエル軍は11日、ガザ地区にあるイスラム原理主義組織ハマスの拠点2か所を空爆したと発表した。ガザ地区からロケット弾が打ち込まれたことに対する報復攻撃としている。

 地元メディアによると、この空爆に巻き込まれて、パレスチナ人の2歳の女の子とその母親が死亡した。母親は妊娠中だったという。

 パレスチナとイスラエルの間では、エルサレムにあるイスラム教徒、ユダヤ教徒双方の聖地をめぐる対立をきっかけに衝突が激化。11日もヨルダン川西岸でパレスチナ人の女が自動車を使った自爆テロを行い、警察官1人がケガをした。

 イスラエルメディアによると、11日だけでパレスチナ人300人以上がケガをしたという。

 イスラエルのネタニヤフ首相とパレスチナ自治政府のアッバス議長はともに沈静化を呼びかけているが、混乱収拾の兆しは見えていない。