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シリア問題で4者会談も…米露の溝埋まらず

2015年10月24日 7:33
シリア問題で4者会談も…米露の溝埋まらず

 内戦が続くシリア情勢をめぐり、ロシアとアメリカなど4カ国の外相が23日、オーストリアのウィーンで会談した。アサド政権を存続させた形での問題解決を図るロシアと大統領の退陣を求めるアメリカなどとの溝は埋まらず、協議は平行線に終わった。

 会談にはシリアのアサド政権を支援するロシアと、アサド大統領の退陣を求める立場で一致する、アメリカ、トルコ、サウジアラビアの外相が参加した。主にアサド大統領の処遇について話し合ったとみられるが、ロシアのラブロフ外相は会談後、「シリアの大統領の将来は国民が決めるべきだ」と述べ、アサド氏の退陣を求める欧米などをけん制した。

 またロシアのメディアによると、サウジアラビアのジュベイル外相は会談後、アサド政権の処遇について4カ国の意見が一致しなかったと明らかにした。

 協議は、早ければ来週にも再び行われる予定だが、ロシアとアメリカとの対立は根深く、解消の糸口が見いだせるかは不透明。