残る3基の原発が稼働を停止…ドイツがG7で初の「脱原発」を実現
ドイツで、15日、国内で残っていた3基の原子力発電所の稼働が停止しました。G7(=主要7か国)の中で、初めて「脱原発」を実現したことになります。
ドイツ政府は福島第一原発の事故を受けて、去年までに「脱原発」を完了するとしていました。しかし、ロシアによるウクライナ侵攻をめぐり、ガスなどのエネルギー供給が滞ったことを受けて、原発の稼働停止を先送りしていました。
こうした中、ドイツ国内で残っていたエムスラント原発など3基の原発の運営会社は15日、原発の稼働を停止したと発表しました。これで、ドイツはG7の中で、初めて「脱原発」を実現したことになります。
ドイツ政府は今後、2030年までに国内消費電力の80パーセントを太陽光発電などの再生可能エネルギーでまかなう方針です。
一方で、原発の使用済み核燃料から出る高レベルの放射性廃棄物、いわゆる「核のごみ」については、国内の最終処分地の選定など、課題も残っています。