中国で国家運営の重要方針を決める共産党の重要会議が２６日、北京で始まった。来年から５年間の経済運営の目標を決めることが最大のテーマで、陰りが見えている経済成長について、どのような方針を示すかが注目される。

　共産党の中央委員会全体会議には、習近平国家主席をはじめ３００人以上が出席する。会場とみられる建物の周辺では厳重な警備が敷かれている。

　今回は、来年から５年間の経済運営の目標を定めることが主要な議題となる。中国の景気については減速への懸念が世界で高まっている。成長の質を重視し、ある程度の減速は容認する方針の習近平指導部が、構造改革を進める具体的な方策が示せるかや、経済成長率の目標をこれまでの７％から６％台に引き下げるかが注目される。