露で「ドーピング蔓延」金銭授受疑いで捜査
WADA(=世界反ドーピング機構)は9日、ロシアの陸上界でドーピングが蔓延(まんえん)しているとの報告書を発表し、国際陸上競技連盟(=IAAF)の資格を停止すべきだと勧告した。来年のブラジル・リオデジャネイロオリンピックの陸上種目にロシアの選手が参加できない可能性がある。
報告書によると、ロシアの陸上界には組織ぐるみのドーピングが蔓延しており、それを隠蔽(いんぺい)するために関係者らが賄賂を渡したり、サンプルをすり替えたりしているという。WADAは国際陸上競技連盟に対してロシアを資格停止にするよう勧告していて、国際陸上競技連盟も処分の検討を始めた。
また、インターポール(=国際刑事警察機構)はドーピングの隠蔽を巡り金銭の授受があったとみて捜査を始めたことを明らかにした。
ロシアのムトコ・スポーツ相は「報告書に入っているすべてのデータは信用できない筋によるものだ」などと反発しているが、来年のリオデジャネイロオリンピックにロシアの陸上選手が参加できなくなる可能性も出ている。