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五輪金メダリストの永久資格停止処分も勧告

2015年11月10日 12:15
五輪金メダリストの永久資格停止処分も勧告

 WADA(=世界反ドーピング機構)は9日、ロシアの陸上界でドーピングが蔓延(まんえん)しているとの報告書を発表し、国際陸上競技連盟(=IAAF)の資格を停止すべきだと勧告した。来年のブラジル・リオデジャネイロオリンピックの陸上種目にロシアの選手が参加できない可能性がある。

 報告書によると、ロシアの陸上界には組織ぐるみのドーピングが蔓延しており、それを隠蔽(いんぺい)するために関係者らが賄賂を渡したり、サンプルをすり替えたりしているという。

 WADAは国際陸上競技連盟に対し、ロシアの資格停止を勧告するとともに、ドーピングに関与したとしてイギリス・ロンドンオリンピック、女子800メートルの金メダリスト、マリヤ・サビノワ選手やエカテリーナ・ポイストゴワ選手ら選手5人とコーチらの永久資格停止処分を勧告していて、国際陸連も処分の検討を始めた。

 ロシアのムトコ・スポーツ相は「報告書に入っているすべてのデータは信用できない筋によるものだ」などと反発しているが、来年のリオデジャネイロオリンピックにロシアの陸上選手が参加できなくなる可能性も出ている。