G20首脳会議が始まる テロ問題が焦点
世界20の国と地域の首脳が集まるG20首脳会議が日本時間15日夜、トルコで始まった。フランス・パリで起きた同時多発テロを受け、冒頭のセレモニーでは多くの首脳の表情は硬く、国際会議特有の晴れがましさは薄い開幕となった。
首脳らは最初の討論の冒頭、テロ事件の犠牲者に黙とうをささげた。今回のG20はパリでの事件を受け、テロ問題が第一のテーマになっており、首脳らは強い声明を出す方向。アメリカのオバマ大統領は、まずは事件の解明に全面的に協力する姿勢を示した。
オバマ大統領「1日半前のパリでの恐ろしいテロで、空は暗闇に包まれた。我々は連携して、罪を犯した者を追いつめ、裁きを下す」
シリア問題で対立するロシアのプーチン大統領とも会話したが、どこまで具体的な行動で一致できるかはなお不透明。
一方、安倍首相は昼食会の場で「強い衝撃と怒りを覚える。フランス国民に連帯の意を表明する」と発言した。また、フランスのファビウス外相とも会話を交わし、「日本はフランスと共にある。できることは何でもする」と伝えた。
凄惨(せいさん)なテロ事件への対応を巡り、活発な首脳外交が展開される。