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G20異例の声明 テロ対策「団結」強調

2015年11月17日 6:56
G20異例の声明 テロ対策「団結」強調

 トルコ・アンタルヤで開かれていたG20首脳会議は16日、テロ組織の資金源を絶つため、連携を強化することなどを盛り込んだ声明を首脳宣言とは別に採択し、閉幕した。現地から天野裕貴記者が報告。

 フランス・パリの同時多発テロを受け、テロ対策が中心議題となった今回のG20首脳会議は、世界経済を話し合う会議としては異例の「テロとの戦いに関する声明」を採択した。

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 首脳らは、テロ関連の情報共有や資金源を絶つための対策の強化で一致した。

 一方で、テロの元凶とも言えるシリア問題をめぐっては、アメリカとロシアの足並みは依然、そろっていない。首脳会議の合間で設けられた非公式の会談でも、アサド政権存続の是非をめぐる溝は埋まらなかった。

 また、アメリカ・オバマ大統領はG20閉幕後の記者会見で、アメリカのシリア戦略の正当性を強調しながらも「時間はかかる」と述べ、手詰まり感をにじませた。

 異例の声明でテロ対策での「団結」を強調した今回のG20。しかし、各国がたやすく一致できる内容を並べただけの声明では、シリア問題の根本的な解決に実効性を持つとは言えない。