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オスプレイ事故、操縦士のミスが原因~米軍

2015年11月24日 17:03

 アメリカ軍は23日、今年5月にアメリカ海兵隊の新型輸送機・オスプレイがハワイで着陸に失敗した事故について、操縦士の判断ミスなどが原因だと発表した。

 この事故は、今年5月17日、ハワイ・オアフ島の空軍基地でMV22オスプレイが着陸に失敗し、乗組員2人が死亡したもの。海兵隊による調査結果は、事故当時の状況について「着陸を最初に試した際、予想よりはるかに視界が悪かった」と分析。「操縦士が適切に危険を評価をしていれば、別の高度や経路、着陸場所を選んでいたはず」だとしている。

 一方、操縦士には「規則違反はなかった」ものの、「事故につながる事柄を考慮しなかった」としており、事故の主な原因は「操縦士の能力」と「着陸地点の不適切な選定」だと結論づけた。

 事故機と同型のMV22オスプレイは現在、沖縄のアメリカ軍普天間基地に配備されているほか、再来年から東京の横田基地に空軍仕様のCV22オスプレイを配備する計画もあり、今回のハワイでの事故を受けて安全性への懸念が高まっていた。