撃墜後初の外相会談も…早期関係改善困難か
トルコによるロシア軍機の撃墜後初めてとなるロシアとトルコの外相会談が行われた。会談は双方がこれまでの主張を繰り返すにとどまり、早期の関係改善は難しい情勢とみられる。
両国の関係が急速に悪化する中、ロシアのラブロフ外相とトルコのチャブシオール外相は3日、訪問先のセルビアで、トルコによるロシア軍機の撃墜後、初めての閣僚級会談を行った。
ラブロフ外相は会談後、トルコ側から新たな発言はなく、双方がこれまでの主張を繰り返すにとどまったことを明らかにしている。
一方、チャブシオール外相も、「一度の会談だけで問題が解決するのは現実的ではない」と述べ、大きな進展がなかったことを示唆していて、早期の関係改善は難しい情勢とみられる。
これに先立ち、ロシアのプーチン大統領は3日、内政や外交の課題を示す年次教書演説で、トルコに対し「彼らは後悔し続けるだろう」と述べ、経済制裁などの圧力を強める可能性を示した。
こうした中、ロシアのエネルギー相は天然ガスをトルコへ輸出するパイプライン建設計画の協議を停止したと明らかにした。