中国訪問 自公幹事長、共産党幹部と会談
中国を訪問している自民・公明両党の幹事長らは4日、中国共産党序列4位の兪正声政治局常務委員と会談し、南シナ海をめぐってけん制しあう場面もあった。
中国共産党幹部と6年ぶりの交流を行うため、北京を訪れている自民党の谷垣幹事長らは、兪正声政治局常務委員と会談した。
会談で兪常務委員は、日中の政府間では関係が好転しているとの認識を示す一方、両国の国民感情はいまだ悪化したままだとして今後も努力が必要だと指摘した。
また、南シナ海をめぐる問題で、兪常務委員は日本に「過度な反応をとらないようお願いしたい」と求めたのに対し、谷垣幹事長は「航行の自由などの立場からよく注意して見ていかなければいけない」と応じ、けん制しあう場面もあった。
一方、今回の政党間交流では貿易、環境などでの協力や、教育、観光など幅広い人的交流を推進させる基盤作りを進め、日中関係をさらに強固なものにすることで一致したという。