イラン“核疑惑”解明終える IAEA決議
イランの核兵器開発疑惑をめぐりIAEA(=国際原子力機関)は15日、疑惑の解明を終えるとする決議を採択した。これによりイランへの制裁解除に向けた動きが加速することになる。
イランの核兵器開発疑惑についてIAEAは今月、「2009年以降、核兵器開発の活動の兆候はなかった」とする最終報告書をまとめていた。これを受け15日に開かれた特別理事会は、疑惑の解明を行う作業を終了するとの決議を全会一致で採択した。IAEAは核開発疑惑を決着させた形。
イランは、7月の欧米などとの最終合意に基づき、濃縮ウランの国外への運び出しなど制裁解除に向けた作業を加速する見込み。
イラン・ナジャフィ担当大使「今日は歴史的な日だ。イランは合意した作業を加速し、2~3週間で完了する」
IAEA・天野事務局長「“イランの準備が終わった”とIAEAが検証してはじめて制裁解除の日を迎える」
イランによる作業が順調に進めば、来月中旬にも制裁の解除が始まる見通し。