イラン核開発疑惑で最終報告書 IAEA
IAEA(=国際原子力機関)は2日、イランの核兵器開発疑惑を巡る最終報告書をまとめた。2003年末まで起爆装置に関する組織的な活動があったことを明らかにしたが、開発までいったかは確認できなかったとしている。
IAEAが2日、まとめた最終報告書によると、イランでは2003年末まで起爆装置に関連する様々な研究が組織的に行われていたという。
ただ、活動は研究レベルにとどまり、核物質を使ったものではなく限定的だったと指摘している。また、2009年以降、開発を行っていたかについては具体的な兆候は確認できていないとしている。
IAEAは報告書で、イラン側が疑惑についてすべてを答えているわけではないとしているが、今月中旬に開く特別理事会で、核開発疑惑が払しょくされたかなど判断を下す予定。その内容によっては今後、欧米などによる制裁解除にも影響を与えそうだ。