ジンバブエ 自国通貨に中国“元”採用へ
アフリカ南部のジンバブエ政府は24日までに、自国の公式な通貨として中国の通貨である「人民元」を採用することを明らかにした。
ジンバブエは経済状況の悪化によってハイパーインフレ状態となり、自国の通貨であるジンバブエ・ドルのかわりにアメリカ・ドルや南アフリカのランドなどを商取引に使用している。
こうした中、欧米の複数のメディアによるとジンバブエの財務相が、中国の通貨である「人民元」を公式な通貨として採用すると明らかにした。また、中国はジンバブエに対して持っているおよそ50億円の債権を放棄するという。
ジンバブエでは今月初め、中国の習近平国家主席が訪問してムガベ大統領と会談するなどしており、「人民元」採用の背景にはアフリカでの存在感を増したい中国の狙いもあるものとみられる。