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来年10月から中国「人民元」を主要通貨に

2015年12月1日 9:12
来年10月から中国「人民元」を主要通貨に

 IMF(=国際通貨基金)は日本時間1日未明、中国の「人民元」を来年10月からドルや円と並ぶ「主要通貨」に採用することを発表した。

 IMFは「SDR(=特別引き出し権)」という準備資産を設けていて、加盟国が経済危機で外貨不足に陥った際に配分される。その通貨としてこれまで、ドル、ユーロ、円、ポンドの4つの通貨が採用されているが、中国は世界2位の経済規模に見合うよう、人民元の採用を求めてきた。

 今回、IMFは「通貨取引の自由度」などの条件を満たすと判断し、来年10月からの採用を決めた。SDRに占める比率は10.92%となり、ドル(41.73%)、ユーロ(30.93%)に続き3番目、円(8.33%)は4番目となる。

 ラガルド専務理事「人民元の採用はここ数か月、数年の取り組みの中で、重要な一里塚だ」

 IMFからのいわばお墨付きを得たことで、人民元は今後、より幅広く使われる可能性がある一方、中国政府は一層の自由化も求められることになる。