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中国人民元「主要通貨」に採用 来年10月

2015年12月1日 17:43
中国人民元「主要通貨」に採用 来年10月

 IMF(=国際通貨基金)は日本時間1日未明、中国の通貨「人民元」を来年10月からドルや円と並ぶ「主要通貨」に採用することを発表した。

 IMFの加盟国には経済危機に陥った際に、資金を融通するための特殊な資産があり、その資産はドル、ユーロ、円、ポンドの4つの「主要通貨」で構成されている。IMFは30日の理事会で、来年10月から「主要通貨」に中国の人民元を新たに加えることを決めた。

 「通貨が自由に取引できるか」などの条件を人民元が満たしたと判断したもので、資産に占める割合はドル、ユーロに続き3番目で、円を上回る。

 IMF・ラガルド専務理事「人民元の採用は、ここ数か月、数年にわたる取り組みの中で重要な一里塚だ」

 IMFの決定を受けて、中国の中央銀行にあたる中国人民銀行が声明を発表し、「中国と世界にウィンウィンの結果をもたらすだろう」と決定を歓迎。「金融改革と対外開放を加速させていく」と強調した。