金正恩氏、韓国との関係改善に前向き姿勢
北朝鮮の金正恩第1書記は、新年にあたって演説し、「平和と統一を望む人ならば、誰とでも虚心坦懐(たんかい)に論議する」と述べ、韓国との関係改善に前向きな姿勢を示した。
金正恩第1書記「(我々は)勝利者の誇りと自負にあふれた新年を迎える」
金第1書記は演説で、今年36年ぶりに開かれる朝鮮労働党の党大会について触れ、「大会が開かれる意義深い年だ」と述べた。また、韓国については、「平和と統一を望む人ならば、誰とでも虚心坦懐に論議する」と述べ、関係改善に前向きな姿勢を示した。
金第1書記は、5月の党大会に向けて対外関係の改善などに取り組んでいるとみられていて、今回、核の保有を誇示する発言はなかった。
一方で、韓国とアメリカに対して、合同で行っている軍事演習や軍事的挑発を「中止すべきだ」と非難した。
また、演説で経済の発展と市民生活の向上の重要性についても強調し、「電力問題の解決に、全国家的な力を入れなければならない」などと指摘した。