ジャカルタの爆発と銃撃戦、テロと断定
インドネシアの首都ジャカルタの中心部で、爆弾テロ事件が起きた。爆発は少なくとも3回起き、銃撃戦も発生、これまでに4人が死亡、9人がケガをした。
警察によると、まず日本時間14日午後0時50分頃、警察の詰め所で大きな爆発があったという。この後、すぐ近くの商業施設の前で2回から4回の爆発が起きたとみられている。
【現地の日系の新聞社の人物が語る】
ジャカルタの日系の新聞社「じゃかるた新聞」のはい(くさかんむりに配)島克彦副編集長は「同僚が直接聞いていて、まず最初に爆発音があって、その後、銃声が数回パンパンパンと聞こえたと。(現場は)基本的にはオフィス街です。中央省庁の政府機関(などがある)ジャカルタでもっとも歴史のある界わい。そのまさしくど真ん中の交差点で起きた」と話す。
【爆発のほかに銃撃戦も】
日本人も多い地域で起きた爆発だが、事件は爆発にとどまらなかった。
爆発現場付近とみられる場所に姿を見せた白い服を着た人物。銃を構えているようにも見える。その直後、2度銃声が響いた。銃弾が当たったのか、白い服を着た人物が倒れ込む様子が映っていた。
インドネシアの警察は「白いTシャツを着た容疑者が警察との銃撃戦で撃たれた」と発表しているが、映像の人物かどうか分かっていない。
一連の爆発と銃撃戦で、これまでに警察官3人を含む4人が死亡、外国人2人を含む9人がケガをした。
【テロと断定】
会見を行ったインドネシア・ジョコ大統領は「テロ行為で人々の生活の安全が脅かされた」と述べた。インドネシア政府は事件をテロと断定した。
警察は容疑者は7人とみていて、このうち3人が死亡、残りの4人を逮捕したと明らかにした。警察は過激派組織「イスラム国」と関連がある可能性があるとみて捜査している。