あす台湾総統選 政権交代の可能性高まる
台湾では16日、4年に1度の総統選挙が行われる。与党と最大野党の事実上の一騎打ちとなる中、政権交代の可能性が高まっている。
今回の選挙は、独立志向の強い最大野党・民進党候補の蔡英文氏が、現在の馬英九政権が進めた中国との融和政策に反対する若者らの支持を受け、大きくリード。初の女性総統の誕生が確実視されている。
一方の与党・国民党候補の朱立倫氏は選挙戦最終日の15日、会見を行い、「自分が総統になれば、対中国関係の安定と平和を望む声に応えることができる」と主張した。朱氏は今後も中国との融和政策を継続し、「さらに平和、開放、協力関係を進める」と訴えているが、逆転は難しいとみられている。
この2人に親民党候補の宋楚瑜氏を加えた3人で争われる総統選挙は16日に投票が行われ、深夜には大勢が判明する見通し。