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北核実験受け韓露協議も…立場の違い表面化

2016年1月20日 18:51

 北朝鮮による核実験を受け国連での制裁決議の採択に向けた各国の調整が行われる中、韓国とロシアがモスクワで協議を行った。北朝鮮への強力な措置を求める韓国に対し、ロシアは対話の必要性を強調した。

 北朝鮮の核問題を話し合う6か国協議の首席代表である韓国の黄浚局氏は19日、モスクワでロシアのモルグロフ外務次官と協議を行った。ロシア外務省によると協議では北朝鮮の核実験への深刻な懸念が共有された一方、ロシア側は政治的・外交的な解決を目指し、北朝鮮との対話を早期に再開することが必要と強調したという。北朝鮮への強力な制裁決議を求めている日本、アメリカ、韓国との立場の違いが表面化した形。

 一方、韓国を訪問しているアメリカのブリンケン国務副長官は20日、韓国の尹炳世外相を表敬訪問し、アメリカと韓国の連携を確認した。ブリンケン氏はこの後、新たな決議に慎重な姿勢とされる中国との協議に臨む。

 ブリンケン氏は「中国は、ほかのどの国より北朝鮮への影響力を持ち、この問題で特別な役割を果たすことができる」と中国側の同意と協力を求める考えを示した。