×

対北朝鮮制裁決議に中国が慎重な姿勢に

2016年1月16日 14:53
対北朝鮮制裁決議に中国が慎重な姿勢に

 今月6日、北朝鮮が「水爆実験を行った」と主張したことを受けて国連では新たな制裁決議にむけた調整が行われている。しかし、一部の国から制裁に慎重な意見が出るなど、早期の決議採択は難しい情勢。

 国連の安全保障理事会は核実験直後に全会一致で「非難声明」を出した後、新たな制裁決議の採択にむけ水面下で協議を続けている。こうした中、日本の吉川国連大使は15日、「各国の立場の違いがあるのは確かだ」と述べるなど、北朝鮮に近い中国などを念頭に制裁決議に慎重な意見が出ていることを明らかにした。

 吉川国連大使「あまりコーナーに追い詰めると暴発してしまう。『大事なことは対話によって解決する』という議論があるのは確か」

 当初中国はアメリカや日本などと歩調を合わせていたが、制裁の具体的な協議に入ると慎重な姿勢に転じた形。国連関係者は「協議がスピードダウンしている」と述べていて、採択にむけて今後、中国の同意をどう得るかが焦点となる。