×

北朝鮮“水爆実験”焦点は中国の対応

2016年1月7日 17:25
北朝鮮“水爆実験”焦点は中国の対応

 北朝鮮が6日、「水爆実験に成功した」と発表したことを受け、国連の安全保障理事会は同日、緊急会合を開き、北朝鮮を非難する声明を発表した。

 安保理は非公開で行われ、終了後、「北朝鮮による核実験を非難し、新たな制裁決議にむけて協議に入る」との報道声明を発表した。

 日本・吉川国連大使「安保理の権威と信頼性が問われています」

 今回、焦点となったのは北朝鮮に近い中国の対応。会合で中国は「事態を深刻にとらえ非難する」と述べ、日本やアメリカなどと足並みをそろえた。

 安保理は今後、経済制裁を含めた新たな決議の採択にむけて協議を行うが、国連関係者は「中国は制裁の具体論に入れば北朝鮮を擁護する立場から反発する可能性はある」と話している。

 その中国では、王毅外相が6日、各国の大使館員らを招いた新年会で「国際社会の反対を顧みず、再び核実験を行った」と北朝鮮を非難した。中国外務省はこの後、北朝鮮大使を呼び出しており、直接、抗議を伝えたものとみられる。

 さらに中国の新聞・環球時報は、7日の社説で、「核兵器は北朝鮮の国運を変える突破口にならない」と題した社説を掲載し、平壌は中朝関係と自分自身への長期的な負の影響を考える必要があると、厳しく非難している。