北朝鮮の“水爆実験”国連安保理が非難声明
北朝鮮が6日、「水爆実験」に成功したと発表した事を受け、国連の安全保障理事会は日本時間7日未明に緊急会合を開き、北朝鮮を非難する声明を発表した。アメリカ・ニューヨークの国連本部前から平本典昭記者が報告する。
会合終了後、ある国連関係者は「まずは強いメッセージを出せた」と成果を語った。次のポイントは、安保理としていかにスピード感を持って次の制裁を含む決議を出せるかだ。
緊急会合は日本時間7日午前1時から非公開で行われた。その後、「北朝鮮による核実験を非難し、新たな制裁決議に向けて協議に入る」との報道声明を発表した。
安保理議長国・ウルグアイ大使「過去の決議に明確に違反するこの実験を強く非難します」
日本代表・吉川大使「安保理の権威と信頼性が問われています」
日本ではこのニュースが大きく取りあげられているが、安保理の会場前には各国のメディアが多く詰めかけ、関心の高さを伺わせている。中でも、関心が集まったのは北朝鮮に近い中国の対応だったが、今回の会合では、「事態を深刻にとらえ非難する」と、日本やアメリカなどと足並みをそろえた形。ただ、国連関係者の1人は、「今後の動きは不透明だ」と警戒感を示している。
速やかな決議採択に向けて、今月から非常任理事国として安保理メンバーとなった日本がどう中国を説得していくかも鍵となりそうだ。