国連安保理 北朝鮮の人権問題を議論
国連の安全保障理事会は10日、北朝鮮の人権問題を話し合う会合を開いた。この中で日本は、「平和と安全への脅威だ」と強調した上で、拉致問題の解決を訴えた。
国連安保理が北朝鮮の人権問題を議題とするのは1年ぶりで2回目。政治問題を扱う安保理の場で個別の国の人権問題を取り上げるのは異例だが、10日の会合で日本やアメリカは「平和と安全に対する脅威だ」と指摘し継続して議論すべきだと強調した。
日本・吉川国連大使「国連安保理が指摘した問題に誠意をもって対応し、国内の人権状況を改善するよう北朝鮮に強く求める」
吉川国連大使はさらに、拉致問題について「北朝鮮は調査に協力し、一刻も早く被害者を返すべきだ」と述べた。
一方、中国は「安保理で人権問題を扱うのは不適切」と反発した。また、北朝鮮は姿を見せなかった。
今後、安保理の場で北朝鮮の人権問題をめぐり議論が深まるかは不透明。