国連安保理 6年ぶり「非常任理事国」入り
国連の安全保障理事会の非常任理事国を入れ替える選挙が15日に行われ、日本が6年ぶりに選ばれた。
安保理は国連で唯一、加盟国に対して拘束力を持つ決定を行い、経済制裁などの強制措置も行うことができる機関。15日、国連総会で10の非常任理事国の半数を入れ替える選挙が行われ、日本やエジプトなど5か国がいずれも対立候補がない中、必要な投票総数の3分の2以上を得て新たに選ばれた。日本の選出は6年ぶりで国連史上最多の11回、任期は来年1月からの2年。
吉川国連大使「(安保理の)中に入って発言でき、意思決定に参画すること。その過程で情報が非常にとりやすくなる。各国からの期待に応えられる仕事をしたい」
一方、安保理はアメリカとロシアが対立し、意思決定が滞るなど「機能不全だ」との指摘も出ている。
今後、日本は北朝鮮やシリア問題など重要課題をめぐる国連の意思決定に直接関わっていく中で発言力を高め、独自の存在感を発揮できるかが問われることになる。