19年ぶりに広島で…国連軍縮会議始まる
核軍縮の取り組みについて、各国の政府関係者や専門家らが意見を交わす国連軍縮会議が26日、広島市で始まった。
国連軍縮会議には、23か国の政府関係者や専門家など83人が参加した。1989年に始まった会議は、アジア・太平洋地域の軍縮について議論するため、ほぼ毎年、日本で開かれている。原爆が投下されて70年となる今年は、19年ぶりに被爆地・広島での開催となった(4回目)。
初日の26日は、パネルディスカッションがあり、アメリカのペリー元国防長官や被爆者などが核兵器の廃絶に向けた決意を語った。
広島県被団協・坪井直理事長「最後のひと呼吸が終わるまで、核兵器廃絶のために全力を尽くすことを、私はあきらめません」
ウィリアム・ペリー元アメリカ国防長官「核兵器がどれほどひどいものか、ほとんどの人が理解していない。彼らに広島に来てもらいましょう」
出席者は平和公園も訪れ、原爆慰霊碑に眠る犠牲者を追悼した。会議は28日まで続き、核兵器の人道的影響などについて話し合う予定。