北ミサイル発射、中国の反応は? 記者報告
【北朝鮮がミサイル発射】北朝鮮と関係が深い中国の反応について、宮崎紀秀記者が報告する。
中国政府は北朝鮮に対し、慎重に行動するよう自制を求めてきた。しかし、発射を強行したことで不快感を持っていることは間違いない。
中国の国営メディアは、外国メディアを引用する形で速報した。さらに国営・新華社通信は、国連の安保理決議違反であると断じた上、アメリカや日本が制裁を主張する中で、摩擦や衝突のリスクを高め、戦争の可能性もある、と危機感を示した。
中国は先週、6か国協議の議長である武大偉特別代表を北朝鮮に派遣し、自制を求めていた。北朝鮮は、そうした中国側の働きかけを顧みず、前回の核実験に続き、今回のミサイル実験を強行したことになる。
一方、王毅外相は、アメリカと北朝鮮がどういう政治判断をするかにかかっていると述べている。中国は制裁に慎重な姿勢を示しているが、それは北朝鮮の混乱が国益に反すると考えているからで、事実上、中国としてはなすすべがないという状況に陥っているともいえる。