緊急会合開催へ 国連制裁強化実現は不透明
【北朝鮮ミサイル発射】日本とアメリカ・韓国の3か国は共同で、国連での安全保障理事会の緊急会合を召集するよう要請し、日本時間8日午前1時から緊急会合の開催が決まった。北朝鮮を非難する声明などを出す方向で調整に入るとみられる。
潘基文事務総長も「国際社会の訴えにもかかわらず、打ち上げを行ったことは遺憾」とする声明を発表し、また、ある国連関係者は「国際社会への挑発行為であり、さらに厳しい制裁措置の検討に入ることになるだろう」と話している。
しかし、制裁強化が実現するかは不透明。というのも、国連では、先月行われた北朝鮮の核実験を受け、新たな制裁措置を伴う決議の採択に向けて協議が続いているが、中国が慎重姿勢を崩さず、思うように進んでいないからだ。
ただ、アメリカ政府としては、安保理での制裁強化以外の有効策は見いだせず、中国に対して、いらだちを強めつつも頼らざるを得ない手詰まりな状況が続きそうだ。