アメリカの国家情報長官は９日、北朝鮮が寧辺の核施設を再稼働させ、核兵器の原料となるプルトニウムを早くて数週間で抽出できるとの見解を示した。

　「北朝鮮は核分裂性物質の製造や潜水艦発射弾道ミサイルの開発を続けている」－アメリカの情報機関を統括するクラッパー長官は、北朝鮮が寧辺・核施設の黒鉛減速炉を再稼働させたことを確認したと明らかにした。

　北朝鮮は去年、寧辺の核施設を再稼働したと発表しているが、これをアメリカとして確認したことになる。その上でクラッパー長官は、数週間から数か月以内に核兵器の原料となるプルトニウムを抽出できるとの見方を示した。また、北朝鮮の核とミサイルの開発はアメリカへの直接の脅威になりうると指摘した。