ドイツ列車事故“赤信号で発車”の可能性も
ドイツの南部で列車同士が正面衝突し90人が死傷した事故で、警察は、人為的なミスの可能性も含め、原因を調べている。
この事故は、9日朝、バイエルン州のバートアイブリングにある単線の区間で、列車同士が正面衝突したもの。この事故により、10人が死亡し、80人がケガをした。
乗客「大きなバンという音が聞こえて、前に投げ出されそうになった。目を開けたとき、真っ暗で、怒鳴り声と叫び声しか聞こえなかった」
事故の直前まで乗っていた乗客のひとりは、普段は青の信号が、赤だったのでおかしいと感じたと話している。
事故直前まで乗っていた人「(普段は青の)信号が赤だった」
さらに、この乗客によると列車は赤信号にもかかわらず出発したという。
地元メディアは「事故当時、列車に遅れが出ていたため、運行担当者が通常は自動で制御される信号システムを停止して、調整しようとした」などと報じている。
警察は、走行に関する情報を記録したブラックボックスの解析を進め、人為的なミスによる可能性も含め事故の原因を調べている。