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米中外相会談 北への制裁強化で“温度差”

2016年2月13日 6:54
米中外相会談 北への制裁強化で“温度差”

 アメリカのケリー国務長官と中国の王毅外相は12日、北朝鮮によるミサイル発射への対応について協議し、国連安保理での新たな決議を迅速に採択することで一致した。しかし、制裁強化については意見の違いが残った。

 滞在先のドイツ・ミュンヘンで会談した両外相は、国連安保理で制裁措置を含む新たな決議を採択し、北朝鮮のさらなる挑発行為を阻止するため有効な措置を取ることで一致した。その上で、ケリー国務長官は中国に対し、制裁を強化するため、北朝鮮への影響力を行使するよう求めた。

 これに対し、王毅外相は「制裁は目的ではない。北朝鮮を話し合いの軌道に戻すことが米中の利益に合致する」として制裁強化に慎重な姿勢を改めて示し、両国の温度差が浮き彫りとなった。