北がミサイル発射 国連安保理“強く非難”
北朝鮮によるミサイルの発射を受け、国連の安全保障理事会では7日、緊急の会合が行われ、北朝鮮を「強く非難」するとの報道声明が出された。
国連では1月の核実験に対する制裁決議がまだまとまっていない。声明は出たものの、この後いかに効果ある決議を迅速に出せるかが鍵となる。
緊急会合では北朝鮮によるミサイル発射を「強く非難」した上で制裁措置を含む新たな決議を「迅速」に採択するとの声明を全会一致で出した。
日本・吉川国連大使「安保理のメンバーが北朝鮮に対し普段通りの対応ではなく、厳しい対応が必要ということで一致した」
安保理は先月の核実験の時も非難声明を翌日に出した。しかし、肝心の決議は1か月たった今もまとまっていない。強い制裁を求めるアメリカ・日本などと慎重姿勢を見せる中国などに「溝」があるため。
アメリカ・パワー国連大使「重要なのは一致すること。中国は重要な役割を果たしている」
中国・劉国連大使「何も言うことはない。(Q.アメリカと立場はどこが違うのか)もうその質問にはこたえた」
ある国連関係者は「採択への動きは加速する」と自信を示す一方で、さらに難航する可能性もある。
挑発を続ける北朝鮮に安保理は「迅速」に「効果ある対応」をできるのか。存在意義が問われている。