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慰安婦の強制連行“裏付け”なし~政府代表

2016年2月17日 7:58
慰安婦の強制連行“裏付け”なし~政府代表

 スイスで16日、女性差別に関する国連の委員会が開かれ、日本政府はいわゆる従軍慰安婦問題について、軍などによる強制連行があったと裏付ける資料は見つからなかったと説明した。

 杉山外務審議官「日本政府が発見した資料の中には、軍や官憲によるいわゆる強制連行を確認できるものはありませんでした」

 委員会で慰安婦問題への見解を求められた日本政府代表はこのように述べ、日本軍などによる強制連行を裏付ける資料は確認できないと説明し、理解を求めた。

 杉山外務審議官「誤解だとはっきり思われる点についてはさらに発信をして、日本政府、日本の考え方を国際社会にもっと分からせる努力はいっそう必要だという感想を持ったのは事実」

 慰安婦問題を巡り日本と韓国は、去年の年末に解決に向けて合意したが、韓国政府は「強制性は否定できない事実だ」という立場で、今回の日本側の説明に不快感を示す可能性がある。