核実験などを行った北朝鮮に対する制裁決議案が２５日、国連安全保障理事会に提出された。航空機用の石油の輸出を禁止することなどが柱。

　北朝鮮への制裁決議案は２５日、アメリカから提出された。航空機燃料用の石油輸出禁止、北朝鮮からの鉱物資源の輸入禁止、金融制裁のさらなる強化などが柱となっている。

　アメリカ・パワー国連大使「今アメリカが提案した決議案が採択されれば、安保理によって行われる最も厳しい制裁となる」

　パワー大使は今回の決議案は「北朝鮮の人々を苦しめるものではない」とした上で「北朝鮮のさらなる暴発への抑止につなげたい」との考えを強調した。アメリカ、日本などは早期の採択を目指す。

　一方、ロシアの外務省は決議案の作成にあたって、アメリカと北朝鮮に近い中国の２国間で協議が続けられてきたことから「途中経過を知らされていなかった」と反発しており、早期の採決に慎重な構えをみせている。