フランス・パリ市の市長が２９日に来日し、去年の同時多発テロ以降、大きく減少した日本人観光客に向けて、街の安全を強調した上で、「ぜひ戻ってきてほしい」と訴えた。

　パリ市のイダルゴ市長は、都内のフランス大使公邸で開かれたイベントに出席した。

　イダルゴ市長は、去年１１月に起きた同時多発テロ以降、パリとその周辺を訪れる日本人の観光客が、テロの以前よりも２割以上減ったと明らかにした上で、「テロを忘れることはできないが、今のパリは日常と、かつてのエネルギーを取り戻した」として街の安全をアピールした。その上で「パリは、日本の皆さんが好きです。パリに戻ってきてください」と訴えた。

　また、イベントではパリ出身のタレント・滝川クリステルさんが、セーヌ川沿いにあるお気に入りの公園や通りなど、パリの魅力について語った。