北朝鮮制裁決議採択 過去にない厳しい内容
国連の安全保障理事会は2日、核実験などを行った北朝鮮への制裁決議を全会一致で採択した。北朝鮮への航空燃料の輸出を禁止するなどこれまでにない厳しい内容となっている。
制裁決議案をめぐっては、強い制裁を求めるアメリカに対し、中国、ロシアが慎重な姿勢を示し協議は難航した。会場で米中が言い争うような場面もあった。
アメリカ・パワー大使「今回の決議はこれまでのどの決議よりもはるかに厳しいものです」
中国・劉結一大使「重要なのは(朝鮮半島の)非核化と対話による解決です。決議がその方向へと導くことを期待します」
制裁は北朝鮮への航空燃料の輸出禁止や全ての貨物への検査を義務づけるなど、これまでにない厳しいものとなっている。
安保理は過去に4度にわたって制裁決議を採択したが、北朝鮮が核実験などを止めることはなかった。過去にない厳しい国連決議で北朝鮮のさらなる暴発を止めることができるのか。各国が今後、厳しい目で制裁を実行するかが鍵となる。