米韓軍事演習に北猛反発 中国は懸念表明
アメリカと韓国による過去最大規模の合同軍事演習が始まった。北朝鮮は激しく反発している。
米韓合同軍事演習は、北朝鮮による核実験と弾道ミサイルの発射で緊張が高まる中、7日から来月末まで韓国で行われる。演習は毎年この時期に行われているが、今回は30万人以上が参加する過去最大の規模で、北朝鮮のミサイル発射施設や核の関連施設を先制攻撃する訓練も行われる実践的なものとみられる。
演習には、これ以上の挑発を行わないよう北朝鮮に圧力をかける狙いがあるが、北朝鮮は強く反発している。
北朝鮮国防委員会の声明「核戦力を中心とする強大な軍事的威力を余すところなく誇示する総攻勢に立ち上がるだろう」
北朝鮮はアメリカへの核攻撃に言及しながら「総攻勢に入る」などと威嚇している。
一方、こうした動きに対し、中国外務省の洪磊報道官は、「重大な懸念」を表明した。報道官は、「人の家の前で戦争が起きたりするのは絶対受け入れられない」と指摘。各国に対し、「自制し、緊迫した状況をエスカレートさせないよう」求めた。