ベルギー連続テロ「イスラム国」が犯行声明
ベルギーの首都ブリュッセルの空港と地下鉄の駅で30人以上が死亡した連続テロ事件で、過激派組織「イスラム国」が犯行声明を出した。
ブリュッセルの空港と地下鉄で22日に起きた連続テロ事件で、これまでに死者は34人に上り、約170人がケガをした。
空港にいた人「爆発の衝撃を感じた。体中に響いた」「一発銃声が聞こえてアラビア語で話す男性が現れ『バーン』という爆発音が聞こえた」
ベルギーの日本大使館によると、これまでに日本人が巻き込まれたとの情報はないという。
この事件について、「イスラム国」のベルギー支部を名乗る組織がインターネット上に犯行声明を出した。声明では、「戦闘員がブリュッセルで、緻密に選定された場所を標的にした」などと主張した上で、「『イスラム国』に対抗する国々に暗黒の日々を約束する」「さらに最悪な事態が起きる」などと、さらなる攻撃を示唆している。
ベルギーのメディアによると、空港では自動小銃や自爆用のベルトが見つかっていて、検察は、1回目の爆発を自爆テロと断定し、捜査を行っている。
また、ベルギーの公共放送などは警察の話として、空港の監視カメラに写った3人の男を実行犯と特定し、このうちの1人の行方を追っていると伝えている。残りの2人は現場で自爆したという。
ベルギー当局は、今回のテロ事件が去年11月に起きたパリ同時多発テロと関連があるかどうかについて、慎重に調べている。