同時テロ発生から2日 ブリュッセルのいま
ベルギーのブリュッセルで起きた同時テロは、発生からちょうどまる2日となる。ブリュッセル中心部の様子を若林大介記者が伝える。
ブリュッセルは現在、24日午前8時前。空港で最初の爆発が起きた時刻を間もなく迎えようとしている。中心部の広場はテロの犠牲者を追悼するロウソクや花で埋め尽くされていて、朝から人々の姿が見られる。広場に集まったある男性は、「今の気持ちを表現するにはまだまだ時間がかかる」と話した。
広場には23日の日中、約2000人が訪れていて、「あなたの愛を分かち合います」などのメッセージもあった。
一方、地下鉄の運行は、時間や区間を制限して23日から再開された。24日も駅に入る利用客は手荷物検査のチェックを受けるなど厳重な警戒態勢がしかれている。
地下鉄利用者「怖いけど大丈夫。兵士もいて警備されているし」「仕事もしなければいけないし(地下鉄を)使い続けます」
ブリュッセル空港は25日まで閉鎖が決定。市内の警戒レベルは「最高」の4に引き上げられたままで、緊張状態が続いている。
ここブリュッセルは、EU(=ヨーロッパ連合)の本部があるいわばヨーロッパの中心で、そこで起きたテロでEUはメンツをつぶされた形。半旗が掲げられる中、24日は各国の内相らが臨時の会議を開き、結束を確認することになっている。EUは威信をかけてテロとの戦いを続けることになる。